今更聞けない?玄関周りの名称解説!

今更聞けない?玄関周りの名称解説!

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
新築やリフォームを考えている方は、玄関周りもおしゃれにしたいものですよね。
そんな時、「玄関のあの部分は何て言うんだっけ・・・」と調べようにも分からなかったり、施工会社にうまく伝わらないということはないでしょうか。
今回は、知っておくべき玄関周りの名称を解説していきます。
おしゃれな玄関周りを作るコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。


玄関周り
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玄関は、家と外をつなぐ空間を指し、施工会社のプランや図面では、室内に入って靴を脱ぐエリアを玄関として表示することがあります。
玄関周りのさまざまな要素には、以下のような名前があります。

・玄関ドア・玄関扉
これは、玄関に取り付けられた扉を指します。
新築の場合、これは建物の一部として扱われますが、リフォーム時には、玄関ドアの交換も行われることがあります。

・玄関ポーチ
これは、玄関ドアの前のスペースを指します。
建物は通常、湿気対策や断熱性などの理由から地面よりも少し高く建てられることがあります。
しかし、出入りが頻繁な場合は、段差があると転倒の危険性があります。
そこで、玄関ポーチを設けることで、家の内部とドアの前で同じ高さになり、快適に出入りできるようになります。

・庇(ひさし)
これは、玄関ポーチの上に取り付けられた屋根材を指します。
庇は、玄関以外の窓などにも設置される場合もあります。


アプローチ
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アプローチは、玄関から門に続く通路を指します。
これは駐車スペースと共有されることもありますが、一般的には違う舗装デザインで作られていきます。
通常、庭に向かう通路とは区別され、園路と呼ばれます。
アプローチの要素には以下のような名前があります。

・シンボルツリー
建物や庭を象徴するための、少し高めの木を指します。
周囲の視線を引き付け、注意を引く役割も果たします。

・機能門柱
塀のないオープン外構などに設置され、ポストや表札、インターホンが組み込まれたものを指します。
デザインはさまざまで、一式が揃ったものから角柱と組み合わせたものまで様々です。

・前庭(ぜんてい・まえにわ)
建物の前に設けられた庭を指します。
アプローチの脇や駐車スペースの後ろなどによく配置され、南向きの家では主庭として扱われることもあります。


門周り
クローズ外構には欠かせないのが門まわりです。
各要素の名前は以下の通りです。

・門柱
門の柱部分を指します。
門扉や門灯、表札などがここに設置されます。
デザインによっては門柱のないスタイリッシュな門も存在します。

・門扉
門に取り付けられた扉のことです。
鋳物風、木目、アルミ、格子など、多彩なデザインが選べます。

・笠木
門柱や塀の上部に取り付けられた、やや大きめの板状の部分を指します。
笠木があることで、雨などの汚れから守る役割があります。

・門灯
門に取り付けられた照明を指します。
夜間にはポストや表札だけでなく、門扉も見えにくくなるため、門灯は不可欠です。
デザインだけでなく、明るさや効果的な設置方法も考えていく必要があります。


素材
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玄関周りに使う素材は様々あります。
ここでは、よく使用される素材についてご紹介していきます。

・敷石
和風や洋風のデザインにもマッチし、玄関アプローチに上質な雰囲気をもたらすのが敷石です。
石灰岩や御影石、石英岩などがよく使用されます。
特に御影石は、和の趣きにぴったりな上品な質感があります。
大理石のような高級感がありますが、滑りにくい加工が施されたものを選ぶことが重要です。
形状は長方形や正方形などの四角いものから、丸い形や自然な雰囲気を生かした乱形までさまざまです。
丈夫で割れにくく、メンテナンスが容易なのもメリットです。

・コンクリート
無機質でスッキリとしたモダンな印象を与えるコンクリート仕上げ。
経済的で施工が容易ですが、濡れると滑りやすいため注意が必要です。
スタンプコンクリートを使用すれば、柔軟なデザイン性を取り入れることができます。
様々な素材の模様や色を取り入れ、イメージに合ったアプローチを実現できます。

・レンガ
自然素材ならではの温かみが特徴で、様々な濃淡の色合いが楽しめます。
洋風デザインとよく合い、植栽がメインのアプローチにもぴったりです。
同じ大きさのレンガを使えば組み合わせやすく、DIYにもおすすめです。
予算を抑えたい場合には、レンガ風の安価な素材もあるので、ネットやエクステリアショップでぜひ探してみてください。

・タイル
大きさや質感、カラーが豊富で品質にバラつきが少ないのがタイルの魅力です。
汚れが落としやすくメンテナンス性も高いです。
デザインバリエーションも豊富で、同じタイルを使って統一感を出すか、色違いを使って変化をつけるなどの個性を出すことも可能です。
滑りやすいタイルもあるため、屋外専用で滑りにくいものを選ぶことが重要です。

・枕木
アンティークな雰囲気を演出する枕木は、線路の下に敷かれていたものから派生したエクステリア素材です。
木材なので経年変化があり、色あせた様子も趣があります。
最近ではコンクリート製の疑似枕木も登場し、木の風合いを楽しみつつメンテナンスを軽減できます。

・芝生
自然の緑がさわやかで温かみを与える芝生。
季節によって色が変わり、四季の変化を楽しめます。
天然芝は管理が必要ですが、人工芝は一年を通じて手入れが簡単です。
ロール状や正方形の人工芝は好みに合わせて配置でき、いろんな場所に使用できます。

・植栽、花壇
アプローチに欠かせない植物は、無機質な素材に温かみをもたらし、配置によって目隠しや日よけにもなります。
花壇や鉢植えを活用して、費用をかけずに彩りを添えることができます。
シンプルにシンボルツリーを植えることもおしゃれな演出です。

・砂利
簡単な工法で、敷石やタイルの隙間に砂利を埋めたりなど、DIYに向いています。
化粧砂利は形が美しく、さまざまな種類が選べます。
雑草が生えにくいとされており、防草シートを敷くことで効果が高まります。
また、砂利の大きさによっては歩く音がするため、防犯対策にも効果的です。

・洗い出し
コンクリートが固まる前に表面を水で洗い流し、原料である砂利や砕石を浮かび上がらせる工法。
和洋どちらにも合い、滑り止めの効果があります。
職人の技術が必要なためDIYには向かない素材です。

・インターロッキング
コンクリート製の一種で、お互いがかみ合う形状にして、レンガ調に組み合わせた工法です。
デザイン性に優れ、滑りにくいですが、隙間から雑草が生えることがあるためメンテナンスが必要です。


おしゃれ外構を作るには?
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気に入った素材を見つけたら、次に考えるべきはどのような外構デザインにするかです。
おしゃれで美しいデザインはもちろんのこと、日常の使い勝手や飽きがこないデザインも重要です。
憧れのイメージと機能性を両立させるために、外構工事やリフォーム工事の計画を進める際には以下のポイントを押さえましょう。
雑誌やウェブサイトで見かける施工例も参考にしながら、理想のおしゃれな外構を実現しましょう。

・建物と外構の色調を揃える
リフォームや新築後、しばらく経ってから玄関アプローチを計画する場合、建物とエクステリア全体の色調を揃えるように心掛けましょう。
色を上手に使えばアクセントを加えることができますが、色の使いすぎには注意が必要です。
外壁や庇、屋根、ドアといった住宅外観の色調と、門扉などのエクステリアで使われる色を調和させることで、統一感が生まれます。

・高低差を意識する
通路を左右にずらすことで奥行き感を出すだけでなく、高低差も意識してみましょう。
建物や樹木(高)、フェンス(中)、門柱や花壇(低)など、「高・中・低」のバランスを見て、各ポイントに工夫を凝らすことで、外構を立体的に仕上げることができます。

・住宅デザインを調和させる
住宅外観とアプローチ、両者のデザインがおしゃれであっても、お互いのテイストが合っていなければ一体感がなくなってしまいます。
外構のデザインを考える際は、単に施工例写真だけでなく、外観デザインとの調和を考えていきましょう。
それぞれが一体となって、理想のおしゃれな外構を創り上げることができます。


まとめ
知っておくべき玄関周りの名称を解説してきました。新築やリフォームを検討する際、玄関周りの要素や素材のの名称を知っておくと施工会社ともスムーズにやり取りができます。
玄関ドアやポーチ、庇などの名称や役割を知り、アプローチや門周りもデザインに取り入れましょう。
素材としては敷石、コンクリート、レンガ、タイルなどがあり、デザインに合わせて選ぶことがポイントです。外構をおしゃれにするには建物との色調の調和や高低差の工夫、住宅デザインとの調和が重要です。

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