メンテナンスも簡単!モルタル仕上げのメリット

メンテナンスも簡単!モルタル仕上げのメリット

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
これから外構作りをしていく方の中には、モルタルを使うことを検討される方もいるのではないでしょうか。
モルタルはメンテナンスも簡単で、外構に使う素材としてとてもおすすめです。
今回は、モルタルを使った仕上げのメリット・デメリットをご紹介していきます。


モルタル仕上げとは?
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モルタル仕上げは、セメントに砂と水をブレンドして作り出されたペースト状の素材です。
通常は、ブロック塀やレンガの隙間を埋めたり、タイルを装飾するときに利用されます。
また、玄関やエクステリアの床仕上げにもよく使用されるので、外構工事において幅広く採用されています。
モルタル仕上げは、温かみのある風合いを生み出し、モダンかつ自然な雰囲気を演出することができます。
そのため、ガーデニングが好きな人や、こだわりのある外構を作りたい方に特に人気があります。


コンクリートとの見た目の違い
モルタルとコンクリートの見た目は、パッと見は区別しにくいですが、よく見ると違いが分かります。
モルタルはペースト状で、なめらかな仕上がりを持っています。
それに対して、コンクリートはザラザラとした質感が特徴的です。

見た目が違ってくる原因としては、原材料にあります。
モルタルとコンクリートの原材料は、共通してセメントが使用されています。
セメントは、粉末状にされた粘土や石灰石などを水や液体と混ぜることで硬化する特性を備えています。
モルタルは、これに水と砂を混ぜたものである一方、コンクリートはセメント+水+砂に加えて粗骨材として砂利をブレンドしたものです。


コンクリートとの強度の違い
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モルタルとコンクリートの強度の違いは、どちらが強いと一概に言えるものではなく、セメントの接着力に関係してきます。
単純に言えるのは、砂利のないモルタルはセメントの接着力が高まり、その強度が増すということです。
しかし、モルタルはひび割れしやすい傾向があります。
コンクリートは引っ張られる力に対して弱いですが、鉄筋と組み合わせることでその脆弱性を補強できます。また、セメントの含有量が少ないためひび割れが起こりにくいという特長もあります。

モルタルとコンクリートは、性質や強度を踏まえた上でさまざまな用途に活かされています。
モルタルは強度が高い一方、ひび割れしやすくコストも高めなため、建築物や基礎には使われません。
主に建物の外壁や床の表面仕上げに適しており、ペースト状の扱いやすさからコテを用いたデコレーションにも使われます。
石材やタイルの接着剤としても利用されます。
一方で、コンクリートは引っ張りに弱い性質を鉄筋と組み合わせることで補強し、ひび割れが少ないため、駐車場やウッドデッキの床、建造物の構築に広く使用されます。


メリットとデメリット
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モルタルとコンクリートの違いについてご紹介してきましたが、
ここでは、モルタルのメリットとデメリットに焦点を当てていきます。

【モルタルのメリット】
1. 耐火性がある
木造住宅が多い日本では、1950年代からの法改正により、外壁の耐火仕様が求められ、モルタルが広く使用されました。
砂やセメントを主成分とするモルタルは燃えにくく、一定の厚さに達すると防火性や耐火性が高まります。
これにより、安全性が向上し、火災時の避難も安心です。

2. 耐久性がある
モルタル外壁は通常、30年以上の寿命があります。
表面の劣化が雨風や紫外線により発生することがあり、まめなメンテナンスが必要ですが、適切に施工されたモルタルはその耐久性に優れています。

3. 扱いやすい
水を混ぜるだけで使える「インスタントモルタル」があり、DIYの際にも広く利用されています。
また、メディアでもよく取り上げられることから注目を集め、床や外構、家具の造作など、様々な場面で使われています。

4. デザイン性がある
モルタルは塗り壁の一種であり、仕上げ方によって様々な表情や風合いが生まれます。
手塗りで仕上げる「塗り壁」は職人の技が光り、流線模様やエッジの効いた直線など、デザインの自由度が高いのが特徴です。

【モルタルのデメリット】
1. 施工にかかる時間が長い
外壁用モルタルは、2~3回の重ね塗りをしっかりと乾燥させる必要があり、そのため施工期間が比較的長くなります。
天候にも左右され、施工期間が1ヵ月以上かかる場合もあります。

2. 職人に技術が必要
モルタルのもう一つのデメリットは「職人に技術が必要」であることです。
手作業で行うモルタル外壁は、職人の技量によって施工の仕上がりや耐久性に影響を与えます。
慎重に施工業者を選んでいきましょう。

3. ひび割れが起こる可能性
モルタルのデメリットの最後は、「ひび割れが起こる可能性」があることです。
モルタル外壁は防水性が低いため、雨や湿気、太陽光などの影響で収縮・膨張が生じ、ひび割れが発生することがあります。
定期的な検査とメンテナンスをしていくことをおすすめします。


施工技術の差が出る
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モルタルのデメリットでも挙げましたが、モルタル仕上げは職人の手仕事によって施工されるため、技術の違いが仕上がりや耐久性に影響を与える可能性があります。
例えば、モルタルを使った外壁にはひび割れが生じると、そこから雨水が侵入し、内部の腐食や雨漏りの原因になる可能性があるため、施工会社の選定は慎重に行いましょう。

モルタルは施工の自由度が高いため、職人にお任せすると、曲面や変則的な面でも美しく仕上げることができます。
また、職人技を駆使して厚みを付けて塗り重ね、表面にレリーフを施したり、レンガの質感を再現したりすることで、いろんなデザインも可能です。
モルタルの使い勝手の良さと多様性を活かすために、信頼できる職人を選んでいきましょう。


まとめ
モルタルを使った仕上げのメリット・デメリットをご紹介してきました。
モルタル仕上げは、外構においてメンテナンスが簡単で、温かみとデザイン性を兼ね備えています。
ただし、コンクリートとの違いや強度の特性を理解し、注意が必要です。
メリットとして、耐火性や耐久性があり、扱いやすいためDIYにも適しています。
一方、施工に時間がかかり、職人の技術が影響するデメリットもあります。
特にひび割れには定期的なメンテナンスが欠かせません。
施工技術の差によるリスクも考え、信頼できる職人を選ぶことが大切です。


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