お手軽にかっこいい外構を作るなら!ロックガーデンのすすめ

お手軽にかっこいい外構を作るなら!ロックガーデンのすすめ

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
外構デザインの一つに「ロックガーデン」という石と植物が調和したデザインがあります。
自分でDIYもできて、おしゃれな外構にできるので、とても人気があります。
今回は手軽にかっこいい外構を作りたい方のために、「ロックガーデン」の作り方をご紹介していきます。


ロックガーデンとは
DSC00155.JPG
ロックガーデンは、自然な雰囲気を持つ庭のデザインで、傾斜地や斜面に配置された自然石が土を留め、その隙間に植物が植えられます。
一般住宅の小さな庭から、公園のような広大なスケールまで様々な大きさがあります。
このスタイルはロッカリーまたはアルパインガーデンとも呼ばれ、19世紀後半からイギリスで広がりました。
当時は、アルプス山脈の風景を再現するために高山植物が植栽され、景色づくりが楽しまれました。
最近では、熱帯の国々でもロックガーデンが人気で、タイ王国などで庭の景観づくりとして採用されています。
斜面に作られるため、ロックガーデンは水が速やかに抜けてしまいがちで、比較的乾燥した環境となります。
このため、乾燥に強い植物、山野草、多肉植物などが適しています。
水辺で生息する植物や水を好む植物は不向きであり、また、石と石の隙間に植えるため、背の高い植物も避けるべきです。
おすすめの植物は、背が低く、広がる姿勢を持つもの、またはしだれる枝が美しいものなどです。
ロックガーデンは、自然な魅力と調和を生み出す庭のスタイルとして、植物と石の組み合わせが美しく表現されています。


ロックガーデンの作り方
3746700_s.jpg
もし庭全体の斜面など、大規模な工事が必要な場合は、石組みのプロにお任せすることをおすすめします。
特に大きな石を使用する際は、しっかりとした石組みが必要です。
しかし、敷地内の小さなエリアで楽しむ分には、自分で作ることも可能ですので、手作りしていく方法をご紹介していきます。

手順1: 作る場所と植物を選ぶ
ロックガーデンは基本的に傾斜地に作られるため、DIYする場合は緩やかな傾斜のある場所を選びましょう。
平らな場所でも、土を盛り上げて高低差を作ることで良い結果が得られます。
植物は基本的に日光を好むものが適しています。
東向きの場所は午前中に光が差し、夏の暑さを考慮すると理想的です。
南向きは日当たりが良く、西向きは冬に暖かいですが、夏は石の熱を考慮して工夫が必要です。
北向きの場所は半日陰で育つ植物が適しています。

手順2: 使用する石を準備する
ロックガーデンに適した石は、園芸店やホームセンターで入手できます。
軽石、溶岩石、石英岩など種類が豊富です。
自然の石を使用することもできますが、法律を守りながら採取するか、許可のある場所で入手しましょう。

手順3: 石を組んでいく
選んだ場所に穴を掘り、その中に石を配置します。
飛び石を配置するような自然な配置が良いでしょう。
安定した石組みを目指し、怪我のないように慎重に作業しましょう。

手順4: 植物を植える場所を確保する
石と石の隙間が植物の植え付けスペースとなります。
ランダムに植栽スペースを設け、バランスよく植栽部分を配置します。
石組みが崩れないように、安全に植物を配置することが重要です。

手順5: 土の環境を整えていく
植栽スペースができたら、土を入れます。
庭土に腐葉土、堆肥、化成肥料を混ぜ込んで使用するか、市販の培養土を利用します。
水はけの良い土壌が望ましいですが、傾斜が緩やかな場合は、水はけを考慮して土を選びます。

手順6: 植物を植えていく
土を入れたら、植物を植え込んでいきます。
低い位置には水もちの良い植物を、上に向かうに従って乾燥に強い植物を選びましょう。
全体のバランスを確認しながら、植物を配置し、ロックガーデンの完成です。


おしゃれに作るポイント
25387850_s.jpg
ロックガーデンの基本的な作り方を紹介してきましたが、ここではよりおしゃれなポイントについてご紹介していきます。

・​​使う石の大きさや重さを考える
自分でDIYでロックガーデンを作る場合、傾斜のきつい場所や大がかりな石組みは挑戦が難しいかもしれません。
挫折せずに完成させるために、傾斜が緩やかで手に負える範囲の石を選ぶことがポイントです。
溶岩石や軽石など軽くて見映えがよく、水はけが良い石を選んで、大小異なる石を組み合わせて自然な雰囲気を演出しましょう。

・考えすぎずに石を置く
石の配置は、あまり考えすぎず自然な感じが良いです。
サイズを揃えすぎないことで人工的な印象を避け、大小の石を組み合わせて自然なバランスを取りましょう。枕木の利用もオススメで、土留めだけでなく、ナチュラルで重厚な雰囲気を醸し出します。

・植物を植える時はナチュラルな雰囲気にする
ロックガーデンは野山の景色を再現するスタイルなので、植える植物も自然な雰囲気が大切です。
パステルカラーのビオラやスミレ、這うように広がる植物などを組み合わせて、植物と石が調和する美しいシーンを作り出しましょう。
メンテナンスが必要なので、植物と石のバランスを保つことも大切です。

・​​楽しんでロックガーデンを作る
最も大切なのは、楽しむことです。
ロックガーデンはスタイルにこだわらず、自由にアレンジしてみることが魅力です。
小さな範囲から始め、少しずつ庭を進化させていくことで、ガーデニングの楽しさを存分に味わえます。
気負わず、楽しんでロックガーデンを作ってみてください。


作る時の注意点
27353601_s.jpg
ロックガーデンを作る際、水はけを向上させるために土に川砂を混ぜ込むことは一般的です。
しかし、特に傾斜地での構築では、激しい雨が降ると細かい川砂が流れやすくなります。
この流出が起こると、土地が崩れ、それに伴い石組みも不安定になります。
そのため、強度を維持するためには、雨後に用土を足すなどの対策が必要です。
また、用土の質や量に気を使うだけでなく、植物の配置にも注意が必要です。
植物の根が十分に発育できるように、土壌の均一性を保ちつつ、傾斜地ならではの環境に合った適切な植物を選んでいきましょう。


おすすめの植物
24512270_s.jpg
ロックガーデンには洋風と和風で異なる魅力があります。

【洋風】
洋風のロックガーデンには、鮮やかで彩り豊かな草花がよくマッチします。
* イベリス
* スイートアッサム
* ビオラ
* アロエ
* サボテン
* ラベンダー
* ロベリア
* マリーゴールド
* ゼラニウム
* ペチュニア
これらの植物を組み合わせることで、洋風な雰囲気を楽しむことができます。

【和風】
一方で、和風のロックガーデンには、日本の伝統や風情が感じられる植物が適しています。
* ヒメシャラ
* ジンチョウゲ
* スミレ
* スイセン
* アヤメ
* ヤブコウジ
* 玉竜
* シダ類
これらの植物は、和風の趣を引き立て、ロックガーデン全体に静謐で美しい雰囲気を与えます。


まとめ
ロックガーデンの作り方についてご紹介してきました。
「ロックガーデン」は手軽にかっこいい外構を手作りすることができます。
傾斜のある場所を選び、日光を好む植物を植え、自然な石を配置していく手順で作っていきます。
おしゃれに仕上げるポイントとして、使う石のサイズや重さ、石の配置に自然な感じを大切にしていきましょう。
植物の選び方も重要で、ロックガーデンには洋風と和風で異なる魅力があり、それぞれのスタイルに合った植物を組み合わせて楽しむことができます。
楽しみながら自分らしいロックガーデンを作ってみてはいかがでしょうか。


【お庭の相談会&ガーデンツアー】
NIWA colorでは毎週土曜、ガーデンデザイナーが主催する「お庭の相談会」と実際に作られたデザインガーデンを歩いて回れる「ガーデンツアー」を開催しています。ぜひ新築の外構のイメージや、リガーデンの参考にしてください。
NIWA相談会バナー_アートボード 1.png