プロがおススメするアプローチの仕上げまとめ!

プロがおススメするアプローチの仕上げまとめ!

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
アプローチは玄関から扉までを繋ぐ道となり、住宅の第一印象を決める場所ともいえます。
訪問してきた人に「素敵な家」「おしゃれな家」と良い印象を持ってもらいたものですよね。
今回は、これから家づくりを始める人や外構リフォームを考えている人に向けて、プロがおすすめするアプローチの仕上げをご紹介します。


アプローチのデザインで考えること
i_gal230220_1-1100x731.jpg
アプローチのデザインで考えるとして、3つの重要な要素があります。
安全性、耐久性、デザイン性。
これらは妥協できない要素となりますので、以下に詳しく説明していきます。
​​
・安全性
アプローチの安全性を確保するために、滑りやすい枕木やタイルは避けるべきです。
表面がざらざらとしたタイルは、水や氷がある場合でも滑りにくくなっています。
また、傾斜が続くよりも階段がある方が安全で、日常生活に適しています。
​​
・耐久性
アプローチの耐久性を考えて、できるだけ天然木は避けましょう。
代わりに、石材やタイルがおすすめです。
これらは経年変化が少なく、掃除もしやすい特徴があります。
​​
・デザイン性
アプローチは外構の中でも目につく場所であり、毎日使う場所でもあります。
そのため、デザインにこだわっていきましょう。
余分な要素を省き、動線を整え、できれば玄関を隠すことで、より美しいアプローチに仕上げることができます。


注意するポイント
t_gal230130_1-1100x733.jpg
アプローチを作る上で注意するべきポイントをご紹介していきます。

・アプローチの長さと直線の注意点
門から玄関までのアプローチは、見た目を重視しつつも、最短距離で結ぶことが大切です。
S字型やジグザグ状にすることで奥行きを出し、おしゃれなアプローチにしていきましょう。
ただし、直線は避けましょう。
直線のアプローチは防犯上のリスクが高まります。
玄関が道路から見えやすい場合は、枕木やスリットスクリーンで目隠しをしましょう。
特にお子さんのいる家庭では、直線的なアプローチを避けると安全です。

・階段のデザインの基本ルール
階段の設計には適正な「踏面の幅」と「蹴上げ」が必要です。
建築基準法による基本ルールは、踏面15cm以上、蹴上23cm以下です。
これに従わないと使いづらく、転倒の危険が生じます。
階段の横幅は120cm以上が望ましく、2人が横並びで上り下りするためには必要です。
蹴上の幅を途中で変えず、基本のルールを守りましょう。

・スロープよりも階段がおすすめ
スロープよりも階段の方がおすすめです。
スロープを設置するとスペースとコストがかかります。
水平にしておけば、その場所を駐輪場や作業スペースとして有効活用できます。
同じ段差を解消する場合、階段なら3~4段で済みますが、スロープにすると4~5mのスペースが必要です。
スロープには門柱や舗装材も必要で、更にコストがかさむことも。
スペースが限られているなら、スロープではなく階段を検討しましょう。
将来的なスロープの必要性があっても、現在の利便性を重視することがおすすめです!


よく使われる素材
y_gal230306_1-1100x733.jpg
外構デザインや機能性において最も影響を与えるのは、アプローチに使用する床の素材です。
安全性、耐久性、そしてデザインの3つの要素を考えて素材を選びましょう。
他にもさまざまな素材がありますが、安全性やデザイン、価格などを総合的に考え、おすすめの素材をご紹介していきます。

・洗い出し
コンクリートを乾かすタイミングや湿度を計算する洗い出しは、技術と経験が必要な表現技法です。
相場は1平方メートルあたり約8,000~1万円。
5平方メートルのアプローチにする場合、土間コンクリートの価格に4万~5万円程度が加算される見込みです。

・土間コンクリート
駐車スペースなどに最適なのが土間コンクリート。
洗い出し仕上げよりも土間コンクリート仕上げがコストパフォーマンスが高いです。
デザインにこだわりたい場合は、洗い出しの技法も検討してみてください。
ただし、滑りにくさが心配なら刷毛引き仕上げがおすすめです。
平均的な設置費用は1平方メートルあたり約1万円程度です。

・石材(乱石貼り)
乱石貼りは石と石を乱して平板石を敷き詰める技法です。
美しい仕上がりですが、技術が必要です。
材料費と工事費用を合わせると、乱石貼りの相場は1平方メートルあたり約2万5,000~3万円となります。
5平方メートルのアプローチの場合、約12万5,000~15万円程度が一般的です。

・タイル貼り
耐久性とデザイン性が高いタイルは、玄関だけでなくアプローチや階段にも適しています。
ただし、滑りやすい点には注意が必要です。
屋外用の滑りにくいタイルを選びましょう。
相場は土間コンクリートを基準にして、1平方メートルあたり約5,000円~1万円となります。

・スタンプコンクリート
スタンプコンクリートは、コンクリートに凹凸を加工する技術で独自の模様を表現できます。
コスパが良く、デザイン性も高いです。
設置費用は1平方メートルあたり約8,000~1万円が相場です。
色使いやデザインに手間をかけると、若干値上がりする可能性があります。

・ドライテック
排水溝が不要で手間が少ない特殊コンクリート「ドライテック」は、通常の土間コンクリートよりも工事費が抑えられる優れものです。
まだまだ対応業者が限られているため、見積もりには注意が必要ですが、将来性が期待される素材です。

・人工芝
見た目も質感も本物に近い人工芝は、手入れが簡単でDIYでも設置可能となります。
特にオススメなのがリアリーターフ。
1平方メートルあたりの価格は約5000円で、約10年の耐用年数があります。
リフォームや貼り替えも考えられる使い勝手の良い素材です。


おしゃれにするポイント
h_gal230123_5-1100x733.jpg
アプローチをおしゃれに見せるポイントをご紹介していきます。

・オープン外構にして開放感を出す
住まいを柵や塀で囲まずにオープンにするスタイルは、「オープン外構」として知られています。
このアプローチは、外から玄関まで一望できるため、住まい全体が開かれていて明るい印象を受けます。
ただし、見通しが良いことはデメリットとなることもあります。
周辺の状況に合わせて、プライバシーが必要な場所には樹木などで目隠しをし、慎重に対策を行いましょう。
また、境界が曖昧であるため、不審者の侵入や横断に注意が必要です。
玄関アプローチのデザインで境界線をクリアにし、開放感を損なわずに侵入や横断を防ぎましょう。

・立体感を出したデザイン
通路をわずかにずらすことで奥行きを感じさせ、高低差も取り入れることで立体感が生まれます。
例えば、建物や樹木を高く配置し、フェンスを中程度に、門柱や花壇を低く配置することで、「高・中・低」のバランスを作り出し、魅力的な立体的な外構が完成します。


建物と合わせる
e_gal230123_4-1100x738.jpg
アプローチを計画する際には、建物とエクステリア全体の色調を統一することも大切です。
例えば、床にアクセントを加えるのは良いアイデアですが、色を選びすぎるとまとまりがなく見えてしまいます。
外壁、庇、屋根、ドアなどの住宅外観と門扉などのエクステリアで使用する色を調和させることで、仕上がりに落ち着きが生まれます。
住宅外観とアプローチがそれぞれおしゃれでも、お互いのテイストが調和しないと印象がちぐはぐになります。
アプローチのデザインを考える際は、建物とアプローチが一体となり調和するデザインを検討しましょう。


まとめ
プロがおすすめするアプローチの仕上げをご紹介してきました。
アプローチデザインは安全性、耐久性、デザイン性を考えて計画していきましょう。
よく使用される素材としてはタイルや石材、スタンプコンクリートなどがありますが、ライフスタイルや好みに合わせて選んでいきましょう。
アプローチをおしゃれにするポイントとしては、オープン外構や立体感のあるデザインがおすすめです。
そして、建物との調和も大切にし、色調の統一やデザインの調和によって、理想的なアプローチを実現できます。


【お庭の相談会&ガーデンツアー】
NIWA colorでは毎週土曜、ガーデンデザイナーが主催する「お庭の相談会」と実際に作られたデザインガーデンを歩いて回れる「ガーデンツアー」を開催しています。ぜひ新築の外構のイメージや、リガーデンの参考にしてください。
NIWA相談会バナー_アートボード 1.png