人気のドライガーデンをおしゃれに作る方法

人気のドライガーデンをおしゃれに作る方法

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
近年、個性派なおしゃれな庭づくりとして注目を集めているのが、「ドライガーデン」です。
ドライ系植物を使ったお庭でメンテナンスが手軽なのもポイントです。
今回は人気のドライガーデンをおしゃれにする方法をご紹介してきますので、これからお庭作りをしていく方やリフォームしていきたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。


ドライガーデンとは
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「ドライガーデン」と呼ばれるスタイルは、日本では主に乾燥を好む植物を使って、砂利や石で装飾されたガーデニングが広がっています。
このスタイルは、メキシコや南アメリカ、砂漠地帯などで自生するサボテンや多肉植物を中心に取り入れ、アリゾナのようなアメリカ西部の乾燥地帯をイメージしています。
土は水はけがよく、砂漠風の岩や砂利で飾り付けられるため、海外では「アリゾナガーデン」や「デザートガーデン」としても知られています。
サボテンを中心に配置すれば「カクタスガーデン」、多肉植物を重点的に植えるなら「サキュレントガーデン」、ヤシを主役に据えるなら「トロピカルガーデン」と呼ばれ、さまざまなテイストが楽しめます。
初めてのガーデニングに挑戦する方にとっては、最初は難しそうに感じるかもしれませんが、実は他のスタイルよりもメンテナンスが簡単です。
適切な場所と土づくりに注意すれば、乾燥地帯の植物は水やりが不要で手入れが楽なのが最大の魅力です。


押さえておくポイント
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おしゃれなドライガーデンを作っていく上で、押さえておきたいポイントをご紹介していきます。

1. ライフスタイルを考えておく
ドライガーデンのお庭は簡単に作り直すことができませんので、将来のライフスタイルを考えていくことが重要です。
例えば、家族が増えることやペットを飼う可能性がある場合は、それに対応した計画を立てましょう。
サボテンにはトゲがありますので、小さなお子様やペットが近づかないよう配置に工夫するなど、将来の変化に備えることが大切です。

2. メリット・デメリットを理解する
ドライガーデンにはメリットとデメリットがあります。
メリットとして、メンテナンスが簡単で植栽の追加がしやすいこと、季節ごとの植替えが不要であることが挙げられます。
一方で、除草や掃除が難しいこと、トゲのある植物が多いことに気を付ける必要があります。
それぞれを理解して、自分のライフスタイルに合ったガーデンを計画しましょう。

3. ドライガーデンの構成要素を把握する
ドライガーデンを作るためには、特定の植物や素材が必要です。
サボテンや多肉植物、ヤシ類などの植物の他に、石や砂利、プランター、必要に応じた土壌改良剤や防草シートが構成要素として挙げられます。
これらを上手に組み合わせて、理想的なドライガーデンを作り上げましょう。

4. ドライガーデンを作る流れを理解する
最後に、ドライガーデンを実際に作る流れを理解しておきましょう。
イメージを描き、場所を選び、デザインを決め、植物や石を選び、土づくりを行うといったプロセスを踏むことで、理想のガーデンを手に入れることができます。
工程を追いながら進めていくことで、後悔のない素敵なドライガーデンが完成します。


ドライガーデンが合うお庭
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全てのお庭がドライガーデンに合うというわけではありません。
ここでは、ドライガーデンが合うお庭をご紹介していきます。
また、ドライガーデンが向いていないお庭を向いているお庭にするコツも併せてご紹介していきます。

1. 日当たりが良い南向きの庭
「ドライガーデン」には日光を必要とする植物がぴったりです。
南向きの庭は日当たりが充分で、通常のガーデニングでは避けられがちな西日も問題ありません。
日光がたっぷりと降り注ぐ環境で、「ドライガーデン」の植物たちは元気に育ちます。

2. バックに壁がある花壇
「ドライガーデン」では植物同士の空間を楽しむことが重要です。
花壇のバックに壁があると、植物が一層映え、まるで一枚の美しい絵画のような雰囲気を出すことができます。
空間を活かしたデザインが、「ドライガーデン」の魅力を引き立てます。

3. メンテナンスが楽にできる
「ドライガーデン」はメンテナンスがシンプルで、通常のガーデンメンテナンスに比べて手間がかかりません。
主なガーデンメンテナンスは除草と落ち葉の清掃くらいで、通常の剪定・施肥・消毒・潅水・季節の植替え作業はほとんど必要ありません。
手軽におしゃれな庭を楽しみたい方にぴったりです。

4. 乾燥気味で土地に石が多い
「ドライガーデン」に適した庭は、土地が乾燥気味で土中に石が多い場所です。
植物は水はけが良く、通常の庭では避けられる土中の石も、「ドライガーデン」では取り除く必要がありません。
これらの条件が揃うことで、独自の魅力を放つ「ドライガーデン」が完成します。
通常のガーデニングでのデメリットが、「ドライガーデン」では逆に魅力になるのです。


お庭がドライガーデンに向いていないという方には、
ドライガーデンが合うお庭に変えるための実用的なコツをご紹介します。

1. 日当たりが悪い庭の改善策
「ドライガーデン」は日光を好む植物が中心ですが、日当たりが悪い庭でも工夫次第でお庭を変えることができます。
建物の陰や北向きの庭では、周囲の木を剪定したり、倉庫を移動させるなどの方法で日照時間を確保しましょう。

2. 排水が悪い庭の土壌改良
排水が悪い庭では、土壌改良がポイントです。
特に粘土質の土壌は水はけが悪く、花壇や植えるエリアだけでも土を盛り上げて築山のようにすることで排水改善が可能です。
難しい場合は花壇を作る代わりに、植物を植えるエリアに土を盛り上げることで、ドライガーデンに適した環境を整えることができます。

3. 冬期の雪対策
寒冷地域で冬に雪が積もる場合も、「ドライガーデン」を楽しむ方法があります。
雪が積もった場合は早めに水をかけて溶かしましょう。
ただし、これは低温に耐える植物に限られるため、雪が積もる前に植物の選定を注意深く行いましょう。
地域によっては数日で雪が溶ける場合もあるため、寒冷地でも「ドライガーデン」を楽しむことができます。


ドライガーデンの作り方
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おしゃれなドライガーデンを作っていくステップをご紹介していきます。

1. 作りたいドライガーデンをイメージする
最初に「ドライガーデン」にしたいイメージを描きましょう。
使う植物や材料によって印象が変わります。
サボテンや硬質石灰岩でハードな雰囲気、ヤシ類や多孔質の溶岩石でソフトな感じになります。
どちらのスタイルを重視するかイメージすることが重要です。

2. 作る場所を確保する
「ドライガーデン」を作る場所は南向きで日当たりが良く、玄関前やアプローチの壁を背にした花壇がおすすめです。
壁を背にして作ることで、一枚の絵画のような美しい庭に仕上げることができます。

3. ドライガーデンのデザインを考える
イメージができたら、簡単なデザインを描いてみましょう。
ネットの画像を参考にしたり、植物や石の配置を考えることで、具体的なイメージがより鮮明になります。

4. 地割と低めの築山の作成
デザインができたら、そのデザインをもとに地割を行いましょう。
地割はデザイン画をそのまま庭に反映させる作業です。
同時に、低めの築山を作ることで、花壇に奥行きや遠近感を与え、印象的で立体的な「ドライガーデン」が完成します。


植物の選び方
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ドライガーデンを作る準備が整ったら、植物を選んでいきます。
「ドライガーデン」で植物を選ぶ際に最も重要なのは、植物が「寒さに強いか?」という点です。
植物が霜や雪に耐え、凍てつく寒さでも元気を保つかどうかを確認することが大切です。
特に、霜や雪に当たると溶けてしまう植物もあるため、植物の強さを確認しておくことが必要です。
サボテンや多肉植物は一般的に寒さに弱い傾向がありますので、ご自身の住んでいる地域の気象条件を考えて、慎重に植物を選ぶよう心がけましょう。


まとめ
ドライガーデンをおしゃれに作る方法をご紹介してきました。
「ドライガーデン」は最近注目されているおしゃれな庭づくりスタイルです。
乾燥を好む植物や砂利、石を用い、メキシコや南アメリカの砂漠地帯を思わせるデザインが特徴です。
メンテナンスが手軽で、サボテンや多肉植物が元気に育つ南向きの庭が最適といえます。
ドライガーデンを作る上で、ライフスタイルの変化やメリット・デメリットの理解がポイントです。
植物の選び方では耐寒性が重要で、お庭の工夫次第で雪のある地域でも対応可能となります。
具体的な作り方は、イメージを描き場所を確保し、デザインを考え、地割と低めの築山を作成する流れとなり、これらのステップを踏みながら、理想のドライガーデンを手に入れましょう。

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