とっておきのお庭をずっと綺麗に!植栽のお手入れ方法

とっておきのお庭をずっと綺麗に!植栽のお手入れ方法

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
お庭の植栽を綺麗に彩ったのはいいものの、育ててみるとすぐ元気がなくなってしまう・・・
なんていう方もいるのではないでしょうか。
今回はお庭をずっと綺麗に保つためのお手入れ方法をご紹介していきます。


水やりのコツ
4045125_m.jpg
まず重要な水やりのコツについてご紹介していきます。

【水やりの重要性】
・植物の根に必要な水を供給するだけでなく、酸素を確保して呼吸を支えます。
・葉についた埃などを洗い流し、暑い時期には植物や土の温度を調整します。
単に水をまいているのではなく、根が十分に水分と酸素を吸収できるように心掛けましょう。
新しく植え付けたばかりの植物は、根が十分に張るまで土を完全に乾燥させないように気をつけてください。初年度は特に、環境に適応させるために慎重な水やりが必要です。

【水やりのタイミング】
原則として、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、地中まで十分に浸透させましょう。
根元の土が湿っていれば、追加の水やりは不要です。
根元から4〜5倍の範囲が乾いている場合に水を与えてください。
植物が根付いたら、2〜3日ごとか数日おきに大量の水を与えると効果的です。

【水やりの時間帯】
夏は早朝や夕方、冬は午前中が適しています。
夏は水滴が葉に付かないように早朝や夕方に水を与えましょう。
真夏は毎日が望ましいですが、冬は水やりを控え、午前中に行うように心掛けてください。
夕方以降の水やりは凍結の原因となるため、夜露のかからない場所を除いて注意が必要です。

【ホースを使用する場合のポイント】
ホース専用ノズルで細かい水滴を散布しましょう。
強い噴射は土壌の雑菌をまき散らし、植物の病気の原因となります。

【鉢植えへの配慮】
成長盛りの植物は根が鉢の底に集まることがあります。
土の表面が白っぽくなったら鉢の底から水が流れるまでたっぷりと水を与えましょう。
数分後に水が受け皿に溜まったら捨てるようにしてください。
根が水に浸かったままになると根腐れのリスクが高まります。

【雨が降った場合】
雨量が不足している場合は、表面だけが湿っていて地中まで水が届いていない可能性があります。
晴れれば土がすぐに乾燥し、水切れの危険があります。
雨が降った後も、土の状態を確認して必要に応じて水やりを行いましょう。


剪定のコツ
28106438_m.jpg
お庭をきれいに保つには剪定も重要です。
そもそも剪定は、植物の成長を制御し、庭や限られたスペースでの調和を保つために行われます。
成長しすぎたり、枝葉が茂りすぎて他の植物の発育を妨げる可能性のある植物に対しては、日光と通風を確保することができます。
剪定をしないと日照不足や通風の不良は病害虫の発生を招くことも。
また、樹形が乱れた植物は、好みの形に整えるために剪定が役立ちます。

【高木植栽の剪定のポイント】
基本的には自然な樹形を楽しむ木なので、幹から分かれた枝を適切に切り取ることが重要です。
株立ちの場合は、内側に伸びすぎたり込み合った枝を根元から切り取ると、交差した部分がすっきりします。外向きの枝は残し、内向きの枝は切り落とすことが剪定の基本です。
適切な時期は、樹液が少ない10月から3月にかけてです。

【樹木の剪定時期・整枝時期】
剪定には冬期、春期、夏期、秋期の4つの時期があります。
樹木を種類別に見ると、以下のように時期が異なります。
・針葉樹:4〜5月
・常緑樹:2〜9月
・落葉樹:11〜3月
・果実樹木:12〜2月
・花の樹木:花が終わってから
それぞれの樹木に合わせて、剪定・整枝を行う時期が異なります。
ヤシ科やバショウ科など、剪定が難しい種類も存在しますが、枝を切ることで新たな芽が発生し成長します。


害虫に注意!
27299351_m.jpg
大切に手入れして育ててきた植栽にとって、最も注意が必要なのが「害虫」です。
害虫対策をして、いつも健康な状態を維持していきましょう。
樹勢を低下させたり、枯らしたりする害虫は様々です。
もし発生してしまった場合は、薬剤を使って対処しますが、薬剤は全て人体に有害です。
使用前には取扱説明書を確認し、マスクやゴム手袋、帽子などを着用して作業します。
散布後は、手足や衣類、噴霧器などをしっかりと洗浄するようにしましょう。

【害虫の発生時期】
新芽が伸びる3〜4月から始まり、9〜10月まで続き、
この期間は少なくとも2回の薬剤を散布していきましょう。

【薬剤の散布方法】
害虫や病気は冬季に卵やさなぎ、または成虫として樹皮の割れ目や木の股、落ち葉の下などで越冬します。
春になると活動を開始しますので、冬季に落葉樹にマシン油乳剤や石灰硫黄合剤を散布すると、翌年の害虫や病気の発生をかなり抑えることができます。


雑草対策
26484608_m.jpg
雑草対策には「抜く、枯らす、防ぐ」という三つのアプローチがあります。
特に春から初秋にかけて雑草の勢いが増す時期は、こまめな草取りで雑草を除去していきましょう。
自分で草取りをする際は、鎌などを使って、根元からしっかり引き抜くことを心がけましょう。
薬剤を使った「枯らす」方法は雑草を迅速に処理できる利点がありますが、小さなお子様やペットのいる家庭では、土に残った薬剤が体内に入る危険性があるデメリットも考慮が必要です。
安全性を最優先するのであれば、薬剤の使用は避けたほうが良いでしょう。
草取り業者に頼むことも一つの手段ですが、雑草が再び生えないようにする予防対策も重要です。
予防の基本は、土に太陽の光が当たらないようにすることです。


季節ごとのメンテナンス
28053459_m.jpg
庭の美しさを維持するためには、植栽に季節ごとの手入れが欠かせません。
ここでは季節ごとのメンテナンス方法をご紹介します。


3~4月は温暖になり、芝生の張りや芝生の手入れ、樹木の植え付けに最適です。
園芸店では苗木が一斉に登場しますので、植え付けや植え替えを検討中であれば、チェックしてみましょう。大規模な樹木や植木は専門業者に依頼すると良いでしょう。
広葉樹や針葉樹の剪定もこの時期に行いましょう。新芽が伸び出す前に手入れをすることがポイントです。
また、花を咲かせる樹木は花が散った後、落葉後に剪定や刈り込みを行います。


梅雨から夏にかけては、庭木や草花の病害虫が活発になり、雑草も繁茂します。
雑草駆除や害虫の予防策を実施しましょう。
梅雨明け後は乾燥が進みますので、朝や夕方の涼しい時間帯にたっぷりと水を与えます。
植物も熱に弱くなるため、余分な枝葉は剪定や整枝を心がけましょう。多くの花木は7~8月に来年の花芽が形成されるため、8月以降は枝先を切り取るのは避けましょう。


夏が終わり、台風シーズンが到来します。
庭木は支柱を立て、風当たりを減少させるために枝葉を間引きます。
風で倒れやすい庭木には特にコウヤマキ、モクレン、アカシア、コノテガシワ、サワラ、チャボヒバ、ヒノキ、ヒマラヤスギなどが挙げられます。
また、10月下旬には冬に備えて最後の刈り込みを行います。
11月には落葉樹や果樹の苗木が入手可能ですので、この時期に植え付けを行うと良いでしょう。
11月に入ったら、寒さに弱い庭木や植栽は室内に取り込んだり、幹に保護を施したりする冬支度を始めましょう。


冬は針葉樹や落葉樹の整枝や剪定を行います。低温時は休眠中であるため、大枝を切り落としても影響が少ないです。
また、カイガラムシなどの害虫駆除や病原菌の予防も重要です。
寒冷時期には庭木に肥料を施すと良いです。
根の活動が低下しているこの時期に施すことで、じっくりと栄養が土壌に浸透し、庭木が栄えます。


まとめ
お庭を綺麗に保つためのお手入れ方法をご紹介してきました。
お庭の美しさを維持するためには、「水やり」「剪定」「害虫対策」「雑草対策」「季節ごとのメンテナンス」が大切です。
水やりでは、根が水分と酸素を十分に吸収できるよう心掛け、新しく植えた植物は根が張るまで土を完全に乾燥させないように気をつけていきましょう。
剪定は植物の成長を制御し、日照や通風を確保し、庭の調和を保つために行なっていきますので、樹形合わせた剪定をしていきましょう。
また、害虫に対処する際は薬剤を使用しますが、取扱説明書を確認し、適切な保護具を着用して作業し、散布後は手入れを徹底していきます。
雑草対策も重要で、抜く、枯らす、防ぐの三つのアプローチを組み合わせ、庭を清潔に保ちます。
季節ごとのメンテナンスは、春から冬までの庭木のケアを効果的に行い、1年を通して綺麗なお庭を保っていきましょう。

【お庭の相談会&ガーデンツアー】
NIWA colorでは毎週土曜、ガーデンデザイナーが主催する「お庭の相談会」と実際に作られたデザインガーデンを歩いて回れる「ガーデンツアー」を開催しています。ぜひ新築の外構のイメージや、リガーデンの参考にしてください。
NIWA相談会バナー_アートボード 1.png