失敗しないカーポートの選び方!

失敗しないカーポートの選び方!

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
カーポートの購入を検討する時、どのようなものを選べば良いか迷いますよね。
カーポートはお家や車に合ったものを選ばなければ、
愛車を効果的に保護できないだけでなく、近隣トラブルを引き起こす可能性もあります。
また、デザインや素材によっては、お家の外観を損ねてしまう場合もあります。
今回はカーポートの購入にお悩みの方に、失敗しないカーポート選びをご紹介していきます。


カーポートとガレージの違い
3723689_m.jpg
お家に愛車を駐車するスペースとして、カーポートの他にガレージもあります。
カーポートとガレージは、両方とも車を駐車するスペースではありますが、それぞれ違いがあります。
カーポートを選ぶ前に、まずガレージとの違いを理解しておきましょう。
カーポートは屋根と柱からできており、一方でガレージは屋根に加えて3方向が壁で囲まれています。
以下に、カーポートとガレージの3つの異なる点を詳しく解説します。

①スペース
カーポートは、屋根と柱で構成されており、ガレージよりも小さなスペースでの設置が可能です。
駐車スペースを確保する際に注意していきたいのが、建ぺい率です。
建ぺい率は敷地に対する建物の割合を示し、法令や自治体によって規定されています。
基本的に、カーポートもガレージも建ぺい率に含まれます。
つまり、建ぺい率が基準値を超える場合は、どちらも設置が制限されます。
ただし、特定の条件を満たすカーポートは建ぺい率の一部に含まれない場合があります。

建ぺい率緩和の条件
カーポート建ぺい率.jpg

・柱の間隔が2m以上
・天井の高さが2.1メートル以上
・外壁のない部分が連続して4メートル以上
・地階を除く階数が1である

これらの条件を満たす場合、建ぺい率の制限を緩和し、住宅やカーポートのスペースを拡大することが可能です。
ただし、自治体によっては判断が異なる場合があるため、確認が必要です。

②防犯性
ガレージは防犯性が高く、特に鍵付きのシャッターを導入すれば、車を安心して駐車できます。
一方で、カーポートを選びたいけど、心配だという方は、防犯カメラやセンサーライトなどの防犯グッズを利用することがおすすめです。

③費用と固定資産税
カーポートの設置にかかる費用は、屋根と柱だけの構造なため抑えられます。
素材やオプションにより価格は変動しますが、車1~2台の場合、カーポートは15~50万円程度で済みます。
一方で、ガレージは屋根と壁で構成され、工事費や資材にかかる費用が高くつく傾向があります。
また、固定資産税に関しては、カーポートは基本的に免除されることが一般的で、ガレージの方が課税対象となります。
これにより、維持費の面でもカーポートの方がコストを抑えられますが、自治体によって異なる可能性があるため、詳細な情報は確認が必要です。


カーポートの種類
青空 7R407191.jpg
カーポートには複数の種類があり、それぞれ特長や駐車可能台数が違います。
2台駐車したい場合には、片側支持タイプを連結させるか、両側支持タイプか後方支持タイプのワイドタイプを選んでいきましょう。
しかし、設置する場所によって選択可能な種類が限られる場合もあるため、詳細は専門家に相談することをおすすめします。
以下に、各種類の特長について詳しく見ていきましょう。

【1台】片側支持タイプ
片側に柱があり、屋根を支えるタイプです。
柱が邪魔になりづらく、駐車や車の発進がしやすいメリットがあります。
基本的には駐車台数は1台のみですが、新しい片側支持タイプを後から連結させることで、駐車台数を増やすことも可能です。
コストを抑えたい場合や将来的に車の台数が増える可能性がある場合におすすめです。

【1台〜数台】両側支持タイプ
屋根の両端に柱があるタイプで、片側支持タイプよりも安定性があります。
ワイドタイプであれば、数台の車も駐車可能です。
2台の車を駐車する場合、合掌タイプよりも両側支持のワイドタイプが費用が安く、見た目もすっきりします。
ただし、変形した土地や地下埋蔵物がある場合は設置できないことがあります。

【1台〜数台】後方支持タイプ
後方に柱がある後方支持タイプは見た目がすっきりしており、車の出し入れがしやすいメリットがあります。
車の台数によって大きさも選べますが、強度を保つために基礎を大きくする必要があり、その分設置にかかる費用は高くなります。

【2台】Y合掌タイプ
Y合掌タイプは片側支持タイプの柱を連結させたもので、屋根の連結部分がくぼんでいます。
解放感があり、中央に柱があることで車の出し入れもしやすいのがメリットです。
左右で異なるサイズのカーポートも組み合わせられ、敷地に合わせたサイズを選べます。
ただし、雪の積もりやすい地域では注意が必要です。

【2台】M合掌タイプ
M合掌タイプは片側支持タイプを屋根で連結させたもので、左右で異なるサイズのカーポートを連結することができます。
大きさの異なる車を2台駐車したい場合にも対応可能です。


カーポートの材質
26206625_m.jpg
カーポートの屋根と柱には様々な素材があり、その材質が強度や特性に影響します。
以下に、代表的な材質をご紹介します。

①ポリカーボネート
安価でありながら強度があり、劣化しにくいポリカーボネートは、最も一般的に使用される屋根材質の一つです。
柔軟性があり、加工しやすくいろんな色や形が楽しめます。
また、熱性遮断機能が備わっているものもあり、暑い日に車内が過熱するのを防ぐ効果があります。

②FRP(繊維強化プラスチック)
FRPはプラスチックにガラス繊維などを混ぜて強度を向上させた複合素材です。
優れた強度で、熱性遮断処理が施されたものもあります。

③スチール折版
ガルバリウム鋼板でつくられた波型のスチール折版は、耐荷重性と強度に優れています。
風や積雪に対しても頼りになり、その強さが魅力です。

④アルミニウム
アルミニウム製の屋根は防火性、耐久性、そして遮光性に優れています。
錆びにくく、高い耐久性を誇る素材です。


失敗しない選び方
22457598_m.jpg
これまでカーポートの素材や種類などご紹介してきましたが、失敗しない選び方をご紹介します。

【地域の気候に合わせる】
住んでいる地域の特性に応じてカーポートを選んでいきましょう。
例えば、積雪地域では積雪に耐えるカーポートが必要であり、風の強い地域では耐風圧強度も考慮するべきです。
地域ごとに異なる気象条件に合わせてカーポートを選ぶことで、安全かつ長寿命な利用が期待できます。

【住宅に合わせる】
外から見た際に、カーポートは住宅の印象に大きな影響を与えます。
デザインだけでなく、設置場所による地下埋設物の影響も考えていきましょう。
配管や地下の構造物が邪魔になる可能性があるため、事前に現地調査を行うことが重要です。

【信頼性のある業者を選ぶ】
購入後のトラブルを避けるためには、信頼性のある業者を選ぶことが不可欠です。
地域の気候や環境に詳しい業者は、最適なカーポートを提案し、現地調査を通じて設置可能な場所を確認してくれます。

【隣接トラブルの回避】
カーポートの設置場所を選ぶ際には、駐車のしやすさと隣接トラブルの防止に注意が必要です。
道路側に柱があると、特定の位置では駐車が難しくなるかもしれません。
駐車のしやすさを確保するためには、駐車位置の変更や、柱が邪魔にならない後方支持タイプのカーポートを検討していきましょう。
また、カーポートが道路にはみ出たり、隣の敷地境界線を越えないようにも注意が必要です。
隣の境界線に対してギリギリに設置してしまうと、雨や雪が隣の家に落ちる可能性があります。
トラブルを未然に防ぐためにも、カーポートの設計において隣の敷地への影響を考えていきましょう。


まとめ
失敗しないカーポート選びをご紹介してきました。
カーポートの購入にはお家や地域に合った、種類や素材を検討していきましょう。
ガレージとの違いや建ぺい率の考慮、防犯性や費用面の比較が重要です。
カーポートの種類や材質では、、地域の気候や住宅に合わせた選択がポイントです。
信頼性のある業者の選定や隣接トラブルの回避も欠かせません。
選び方のポイントを押さえて、理想のカーポートを購入していきましょう。


【お庭の相談会&ガーデンツアー】
NIWA colorでは毎週土曜、ガーデンデザイナーが主催する「お庭の相談会」と実際に作られたデザインガーデンを歩いて回れる「ガーデンツアー」を開催しています。ぜひ新築の外構のイメージや、リガーデンの参考にしてください。
NIWA相談会バナー_アートボード 1.png