~パティオについて~

~パティオについて~

《 パティオについて!》

パティオとは、住宅の壁や柱に囲まれた小庭のようなスペースを指します。
もともとはスペイン語で中庭・裏庭を意味するこの言葉。夏場の気温が40度を超えるスペイン南部のアンダルシア地方で、暑さをしのぐ生活の知恵として重宝されてきました。井戸や噴水が設置され、まわりを美しい花々が囲むオープンな庭が典型的なスペイン式のパティオです。
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通りがかりの人々が涼みながら休憩したり、集まっておしゃべりを楽しんだりする憩いの場として長い間愛されてきました。
日本では、単純に中庭・裏庭をパティオと呼ぶこともあれば、タイルやウッドデッキを活かしたスペイン風のものを指している場合もあります。


一般的な庭に比べ、プライバシーが確保されやすいです。日本におけるパティオの多くは周囲を居住部分が「コの字型」もしくは「ロの字型(回廊型)」で囲むような形で設置されています。 「コの字型」は、住宅部分をコの字型に設計することで、
内側にパティオのスペースを作ります。完全にパティオを囲んでしまう形ではないため、ご近所からの視線をさえぎる効果がありながらも、抜け感のある空間になります。

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また、パティオに隣接する部屋が角部屋になるので、他の間取りに比べ光をとり入れやすくなるのが大きなメリットです。しかし、立地や間取りによっては陽が差しづらくなってしまう可能性もあるため、設計時には建物を建てる向きなどさまざまな条件を考慮する必要があります。 
「ロの字型パティオ(回廊型)」は、上から見下ろしたとき、カタカナの「ロ」のように住宅部分がパティオを内包する形で配置されているのが特徴です。
ロの字型のパティオでは周囲が壁に囲まれているためプライバシーが確保され、換気する際に通常の外庭よりも安心して窓を開放できるというメリットがあります。
また、ロの字型の場合、パティオを中心として家の中をぐるりとまわるような回遊動線が生まれます。
この回廊型には行き止まりがないため、家自体をより広く感じさせる効果があります。さらに、パティオを通り抜けられるプランであれば部屋間の移動をショートカットでき、
利便性も高くなります。 このように、パティオは住宅街においてプライバシーを守りながらも屋外の開放感を楽しめる空間です。

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