メリットたくさん!マルチングをするメリット

メリットたくさん!マルチングをするメリット

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
「マルチング」という言葉はご存知でしょうか?
マルチングを利用することで、庭の管理が楽になったり、雑草対策が効果的になったり、美味しい野菜の育成やおしゃれな鉢植えの演出にも役立ちます。
今回は、そんな魅力いっぱいのマルチングに焦点を当てて、その様々な種類や基本的な知識、そして実際の活用法について詳しくご紹介していきます。


マルチングとは
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マルチング(英: Mulching)は、植物の株元をさまざまな資材で覆う手法です。
この資材は通常マルチング材と呼ばれ、土壌や用土を覆うことの略称として「マルチ」という言葉が用いられています。
マルチングの主な目的は、土壌中の水分蒸散のコントロール、地温の上昇効果、そして植物を病害虫から保護し、雑草対策を行うことです。
昔ながらのマルチング材としては、日本では主に藁(わら)が使用されていましたが、
近年では藁に代わりより使いやすく、有用な素材がマルチング材として採用されるようになっています。


マルチングを行うメリット
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マルチングのメリットはさまざまです。
以下にメリットをご紹介していきます。

・ 地温を上昇させる
黒いマルチング材は、昼間の太陽光を効率的に吸収し、その熱が土壌に伝わります。
そのため昼間は土壌温度が上昇し、夜間は温度の急激な低下が緩和されます。
季節の中での予測不能な気温変化に対処するために、マルチングは頼りになります。特に冬季の急激な寒さは植物に悪影響を及ぼすことがありますが、マルチングを施すことで保温効果により植物の根を守ることができます。

・ 雑草の発生を予防する
畑や鉢植えなどで最初は綺麗に整えたつもりでも、しばらくすると雑草が生えてしまうことがありますよね。
マルチング材を利用することで、雑草の生育を抑え、栽培環境の管理が楽になります。
多くの雑草は光を感知して発芽する傾向がありますが、マルチングは光を遮り、雑草の発芽を抑制します。
特にビニール製の黒マルチは雑草対策に効果的で、事前に丁寧な草取りを行い、表土を平らに整えた上で利用することがポイントです。

・ 土壌の乾燥を防ぐ
梅雨明けから本格的な夏に入ると、野菜や花の苗の成長が本格化し、水やりの頻度も増えます。
真夏には午前中の灌水でも午後には土壌が乾燥してしまうことがあります。
こうした場合にもマルチング材が役立ちます。
裸地の土壌では、水分が気温や風によって蒸発しやすくなりますが、マルチングを施すことで水分の蒸発を防ぎ、土壌の乾燥を抑制できます。

・ 用土や肥料の流出を防ぐ
梅雨や台風、急激な雨によって用土や肥料が流出することがあります。
バランスの取れた用土や肥料が土から流れてしまうと、植物の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
適切なマルチング材を選び、株元に敷くことで雨水や灌水による流出を防ぎ、土壌のバランスを維持できます。

・ 泥はねを防止する
土壌には植物の成長に役立つ栄養分だけでなく、さまざまな病原菌や害虫が存在します。
裸地の土壌では雨や灌水で跳ねた泥が植物に付着し、美観を損ねるだけでなく、病原菌による病気の発生を招くことがあります。
マルチングにより泥はねを抑えることで土壌中の病原菌を防ぎ、植物の健康を保つことができます。

・ 害虫から保護する
太陽光を反射する素材でできた「シルバーマルチ」は、通常のマルチング効果に加えて害虫対策が可能です。
害虫の中には光を嫌うものがいるため、シルバーマルチによる光の拡散や反射により、害虫の寄り付きを防ぎます。
農薬を使用せずに害虫の予防ができ、また、アブラムシなどが植物に吸汁する際のウイルス媒介も防げるため、植物の健康維持に効果的です。


マルチングのデメリット
メリットもあればデメリットもありますので、事前に把握して対策しておきましょう。

・廃棄物になる
自然に分解されないビニール製のマルチング材などは、使用後に廃棄物として処理する必要があります。
通常、再利用が難しいため、敷いた材料は都度剥がして処分する必要があります。
ただし、最近では土壌中の微生物によって自然に分解される生分解性のマルチング材も登場しています。
このような材料を使用すれば、ゴミの削減と作業の省力化が期待できます。

・ 費用が必要
かつては稲作後に余った稲藁を再利用するなど、マルチングは経済的な手段とされていました。
しかし、現在ではどの種類のマルチング材も一定の費用がかかります。
特に広範囲に敷く場合は、面積に応じた投資が不可欠です。

・追肥が難しい
ビニール製のマルチング材を広範囲に敷くと、土壌に固形肥料をすき込むことが難しくなります。
マルチングを施す際には、事前に緩効性肥料を適切に混ぜ込んでおく必要があります。
また、有機質資材として稲藁やウッドチップ、刈り取った雑草などを利用することで、利用後に植物に栄養を供給する方法もあります。

・土寄せが制約される
マルチングは土壌を覆うことが目的なので、その上に土をかぶせることはできません。
そのため、後に土寄せが必要な根菜類やネギなどの植物に対しては、事前に土寄せを行っておく必要があります。
植えつける際に収穫時の畝の高さや大きさ、露出の度合いを考慮してからマルチングを行いましょう。


マルチングの種類
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さまざまな種類のマルチングが存在します。
以下にその具体的な種類と活用場面について詳しく解説します。

【バークチップ】
バークチップは、バーク(松の樹皮)を粉砕し、角を削って選別した素材です。
S、M、Lなどのサイズがあり、利用場面や全体の面積に応じて使い分けることができます。
屋外では花壇や鉢植えの雑草予防、泥はね抑制、土壌の乾燥防止と保温が主な用途です。
室内では観葉植物の株元に敷くことで用土を隠し、インテリアのバランスを整えます。
水分保持力が高いため、水やりの頻度には注意が必要です。

【ココヤシファイバー】
ココヤシファイバーは、ヤシの実の繊維を利用したマルチング材です。
鉢物の株元に敷き詰め、用土を隠す目的で主に使用されます。
通気性がよく、取り扱いがしやすい特徴があります。
室内ではインテリアの一部としても活用可能で、不要になった場合は可燃ゴミとして捨てることができます。

【クルミの殻】
クルミの殻を半分に割った天然のマルチング材です。
屋内外で使え、ナチュラルでアンティークな雰囲気を醸し出します。
風通しが良く、管理がしやすい素材であり、不要になった際は可燃ゴミとして捨てることができます。
長期的な利用が可能で、天然素材なので自然に分解され、土に還すこともできます。

【腐葉土】
腐葉土は、ミミズや虫、微生物によって分解された落ち葉などの有機物が混ざった土のことです。
有機質の補給や保温効果、遮熱効果があり、マルチング材として使用されます。
使用後は元の土にすき込みながら新しいものを被せて再利用が可能です。

【ビニール】
ビニール製のマルチング材には「黒マルチ」、「透明マルチ」、「シルバーマルチ」などがあります。
黒マルチは太陽光を吸収して地温を保温し、雑草の発芽を抑制します。
透明マルチは地温上昇を促進し、雑草予防に効果的です。
シルバーマルチは害虫除け効果があり、地温上昇と雑草予防に役立ちます。
これらは畑などでよく利用され、見た目を重視するなら、ガーデニングでの使用は検討が必要です。

【藁(わら)】
藁は屋外での使用が主流で、高温期において遮熱と乾燥の予防効果があります。
天然素材なので不要になったら土にすき込み、土壌改良材としても利用できます。
他にも麦藁やもみ殻、刈り取った雑草も利用可能で、処分が簡単な点が魅力です。

【防草シート】
防草シートには「織布」と「不織布」の2種類があります。
織布は引っ張り強度が強く、透水性がありますが、耐久性は不織布に劣ります。
不織布は織り目がないため突き抜け性のある雑草を防ぎ、耐久性が高いですが、単価が高くなる傾向があります。
使用目的やコストを考慮して選ぶと良いでしょう。


外構業者の選び方
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マルチングは自分では難しいという方は、外構業者にお任せするといいでしょう。
ここでは外構業者の選び方をご紹介していきます。

・口コミや評判の確認
近隣住民や友人、インターネットの口コミサイトなどを活用して、外構業者の評判を確認しましょう。
実際の施工例やクライアントの満足度を知ることができます。

・公式ウェブサイトやポートフォリオのチェック
外構業者の公式ウェブサイトやポートフォリオを見て、これまでの施工実績や得意なスタイル、提供しているサービスを確認しましょう。
仕事の幅やクオリティが分かりやすくなります。

・施工スケジュールと予算の透明性
事前に施工スケジュールや見積もりを丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
予算の透明性があり、追加料金や隠れた費用がないか確認しましょう。

・事前の打ち合わせや提案力
事前の打ち合わせやヒアリングが丁寧であり、提案力がある業者を選びましょう。
理想の外構を実現するために、コミュニケーションが円滑であることが大切です。


まとめ
マルチングをするメリットや種類・活用方法をご紹介してきました。
「マルチング」は、植物の株元を覆う手法で、庭の管理や雑草対策、美しい庭づくりに役立ちます。
主なマルチング材にはバークチップやココヤシファイバー、クルミの殻などがあり、それぞれ特徴があります。
メリットとしては地温上昇、雑草予防、土壌の乾燥防止などが挙げられ、外構業者に依頼する際は口コミや評判、ポートフォリオ、施工スケジュールと予算の透明性、提案力などを重視しましょう。
デメリットとしては廃棄物になることや一定の費用がかかることが挙げられます。
外構業者の選び方も慎重に行い、理想の庭を手に入れましょう。


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