株立ち?一本立ち?シンボルツリーの選び方

株立ち?一本立ち?シンボルツリーの選び方

みなさんこんにちは、NIWA colorです。
家づくりの時には、素敵なお庭にも憧れますよね。
今回は素敵なお庭には欠かせない、シンボルツリーについてご紹介していきたいと思います。


シンボルツリーとは
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そもそもシンボルツリーとは、その名の通り住宅を象徴する背の高い樹木のことを言います。
シンボルツリーはお祝い事の記念樹として植えられることもありますが、多くはお庭を彩る役割として植えられます。
シンボルツリーには、住宅やお庭を引き立たせる役割以外にも、様々な役割を持っています。

・プライバシー保護や防犯の役割
シンボルツリーがあることで、住宅内や敷地内を見えにくくする効果があります。

・日差し・風よけの役割
シンボルツリーの枝葉が天然のカーテンを作ることで、防風効果や日差しの軽減も期待できます。
ただし、台風など強い風が吹く時には、枝が折れたり倒木の恐れもあるので、定期的に剪定することも大切です。

・火災の延焼を緩和する役割
耐火性のある樹木は火災の延焼防止に役立ち、住宅の周囲での火災の影響を抑えることができます。

・空気の汚染防止の役割
シンボルツリーは光合成によって空気を浄化する働きを持っており、シンボルツリーの植栽によって周囲の空気の汚染防止も期待できます。

また、シンボルツリーは植え方や樹木の種類によって選ぶ楽しさが広がってきます。
「1本立ちか株立ちか山採りか」で大きく樹形が違ってくるため、印象も変わります。
こだわりを持ちたい方は、庭の専門家であるガーデンデザイナーに相談して、住宅とお庭にぴったりなシンボルツリーを相談することをおすすめします。
相談がスムーズにできるように、以下に「株立ち・1本立ち・山採り」について詳しくご紹介していきます。


株立ち
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「株立ち」とは、複数の木が密集して植えられた樹木のことを指します。
複数の木に栄養が分散されているため、1本1本の木が細く繊細で優しい印象になります。
栄養が分散されているため、1本立ちに比べ大きくなりにくいです。
株立ちのシンボルツリーは、密集しているために1株で自然の雑木林のような雰囲気を出すことができます。
また、株立ちにすると木の高さを抑えられるので、狭小住宅でも植えやすいシンボルツリーとして人気です。

株立ちは、1本立ちと違い、人の手によって育てられているためお値段も少し上がります。
育成段階で1本の根を切り落とし、そこからたくさん芽が出てきてそのまま育てていきます。
美しい株立ちに仕上げるには、時間と手間がかかるのです。


1本立ち
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「1本立ち」とは、単独で1本の木がそのまま孤立して植えられた樹木のことを指します。
通常、庭や公共のスペースにおいて、その場所の目印やアクセントとして一本の木が植えられることが多いので、よく見かける樹形です。
太い幹が育ち、上の方で枝分かれすることで枝葉が茂っていることが特徴です。
枝葉で幅を取るため、お庭の日除けにも最適です。
1本立ちは北欧らしさも出しやすいため、欧風な住宅にはぴったりのシンボルツリーとなるでしょう。
一本立ちは、大きくなりすぎたり、他の樹木に比べて病気や害虫の影響を受けやすいので、適度なケアや
メンテナンスが必要です。


山採り
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「山採り」とは、山に自生している木を掘り下ろした木を指します。
山採りのシンボルツリーは、特徴的な形をしています。
人の手によって作られたシンボルツリーは、天に向かってまっすぐ立っているものが多く、幹に斑紋と呼ばれる白い紋様があるので、山採りの木とすぐに区別ができます。
山採りの木は、山中の厳しい環境下で育ち、生い茂る木の中日光を求めて掻い潜って伸びているので、樹形が変わった形で自然の味わいがあります。
面白い形をしている山採りの木ですが、これは年月が経っても形が崩れにくいので、最初に気に入った形を見つけるとそれが長期的に楽しめます。


おすすめは山採りの樹木
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お庭にシンボルツリーを植えるなら、やはり山採りの樹木です。
山採りの樹木は先に述べたように、個性的な枝ぶりでより自然味が溢れるお庭にすることができます。
山採りの樹木の種類は様々ありますが、人気の種類についてご紹介していきます。

・アオダモ
山採りの木の中でも人気が高い品種で、日本全国の山に存在しています。
すっきりとした枝ぶりが涼し気で、葉の量も少ないため落ち葉の掃除も比較的楽です。

・シマトネリコ
シンボルツリーの王様と言っても過言ではないほど人気の品種です。
一般的には、重たい印象を与えがちな常緑樹の仲間ですが、その美しい斑入りの葉が特徴で、四季折々の変化に富んだ姿を見せます。

・ヤマボウシ
ヤマボウシは美しい花を咲かせることで知られており、高さが大きなものほど個性的ですが、まとまりもよくお手入れも簡単です。
初心者向きの木と言われています。

・ハナミズキ
アメリカヤマボウシとも呼ばれる、落葉樹です。
その名の通り、ヤマボウシに似ており、春には白や赤の花が庭を彩り、秋には葉が真っ赤に染まるなど、1年を通してお庭を彩ってくれる木です。


まとめ
シンボルツリーの選び方についてご紹介してきました。
シンボルツリーは住宅を象徴する背の高い樹木で、お庭を彩るだけでなく、プライバシー保護や風よけ、空気浄化など様々な役割を果たします。
株立ちは自然の雑木林のような雰囲気を出し、手間がかかるものの美しい景観を創り出します。
一方、1本立ちは目印やアクセントとして植えられ、北欧らしい住宅に合いますが、メンテナンスが必要です。
おすすめ樹木の山採りは個性的な形が特徴で、アオダモやシマトネリコなどが人気で、四季折々の美しい姿を楽しめます。
シンボルツリーにこだわっていきたい方は、ぜひガーデンデザイナーに相談すると良いでしょう。

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